
私って薬剤師向いていないのかな?
と感じることってありませんか?
私も何度も薬剤師の仕事が合わないなぁ、と感じることが多々あります。
- 薬や病気の知識に追いつけない
- たくさん調剤ミスをしてしまう
- 患者さんとうまく話せない
- 同僚とも打ち解けられない
- とにかく薬剤師という仕事がいや!
こんなことを感じて仕事をしてきました。
とくに、薬剤師に転職して1年目はほぼ毎日、こんな悩みを抱えていました。
ですが、薬剤師として3年間働き続けてるうちに(うち1回転職)、こういう悩みを感じる機会が減ってきました。
今回は、私が「薬剤師が向いていない」と感じてから、現在に至るまでどのように対処してきたかをシェアします。



同じように悩んでいる人の参考になれば嬉しいです!
薬剤師として向いていないと思ったきっかけ
まず、どうして薬剤師が向いていないと思ったのかを紹介します。
薬の知識が乏しく、周りはベテランばかり


「私って薬剤師が向いていないなぁ。」と思ったきっかけは、圧倒的な知識量のなさです。
私の経歴はこんな感じです。
新卒で企業に入社し、産休・育休を取得。
復帰後に、今まで通り働けないのが辛くて退職。
その後、薬剤師としてキャリアを積むために、薬局へ転職。
国試を受けた後、5年以上は薬から離れた生活を送っていました。
そんな時に、薬局に転職を決意。
薬局に就職した時は、アムロジピンが何の薬か忘れてたほどです。
そんな知識の薄い私が、薬局歴何十年のベテランに囲まれて仕事をするのはとても辛かったです。



それでも周りの人が優しかったらよかったのですが・・・続きます。
同じ職場に性格のキツイ人が多かった


初めて薬局に入ったところは歳の近い人もいて、最初はいい感じだと思っていました。
ところが、歳の近い管理薬剤師は独身で、新卒で入社してからずっと薬剤師をしてきた中堅。
パートのおばちゃん薬剤師は、みんな何十年選手のベテラン。
私との経験量の差は歴然でした。
初日は新人の私を歓迎してくれてました。
ですが、薬の知識がすっぽり抜けていた私は、すぐに使えないヤツ扱いに。
一人が冷たい態度を取ると、優しかった薬剤師までみんな冷たくされました。
ここで私も薬の勉強をしなおせばよかったかもしれません。
でも、当時3歳2歳の年子育児をしていたので、勉強する余裕は皆無。



ストレスが溜まる毎日で、旦那との喧嘩も増えて悪循環しかなかったです。
元々、薬剤師として働くつもりじゃなかった


仕事がうまくいかなくなると、「そもそも薬剤師になるつもりじゃなかったんだ」という気持ちが大きくなりました。
元々、薬の開発に携わりたくて、新卒でCROに入社しました。
人と対面する仕事より、PCを使った仕事が好きだったこともあり、選んだ仕事です。
でも、出産を機にうまく働けなくなり薬局に転職した経緯があります。
それでも、最初は「薬剤師として心機一転頑張るぞ!」と思っていたのですが・・・
職場が辛くて、薬剤師としてのやる気はゼロどころかマイナスの状態に。
ここまで、薬剤師になってたった1ヶ月で起こったことです。



そこで、自分のキャリアをきちんと見直す決意をします。
薬剤師を辞めるべきか、それとも続けるべきか?
仕事がしんどい時、辞めるべきなのか、続けるべきなのかって悩みますよね。
決断をする参考までに、私が考える基準を紹介します。
心身が元気なら、薬剤師は続けるべき


基本、体と心が元気なら薬剤師を続ける価値はあります。
仕事や給料も安定しているし、薬剤師の専門ってやっぱり薬です。
専門知識を活かす仕事の方が、絶対やりがいは感じます。
続けると給料もそれなりに上がってきます。
ただ、職場が合わないなら、転職は考えてもいいかもしれません
とりあえず転職エージェントに求人情報をもらいながら、いい条件が出たら移るくらいの準備はしてもいいかもです。



したたかにキャリアを積みましょう。
体や心が病気なら、一旦辞めるべき


もし、すでに体や心に病気を抱えているなら、一旦薬剤師を辞めてもいいかもしれません。
仕事よりも何よりも、大切なのは体と心の健康です。
健康を損ねてまでする仕事って、この世に存在しないと思います。
体調が落ち着いたら、また復帰すればいいのです。



健康を最優先で考えましょう。
迷っているなら、期限付きで休むのもあり


病気ってほどでもないけど、「仕事がとてもしんどい。続けられない。」って思うなら、休職もできます。
休職が難しい職場なら一旦退職して、数週間〜数ヶ月休んだ後にまた就職すればよいです。
資格職の強いところは、辞めてもすぐに次の職場が見つかること。
自分が将来、どのようにキャリアを積みたいか振り返る意味でも、少し休んでもいいかも。



有給が取れる職場なら、1~2週間くらい休んでもいいかもです。
薬剤師を続けると決めたら、やること
薬剤師を続けると決めたら、職場で次のことを実践してみてください。
仕事がうまく回るきっかけになりますよ。
積極的に勉強をして、モチベーションを高める


裏切らないのは知識で、知識は自分だけのもの。
思いっきり勉強して、薬剤師として働くモチベーションを高めましょう。
薬の知識以外にも、人との関わり方やPCの使い方、発表方法など、いろんなジャンルを勉強するとよいです。
ふとした知識から、仕事がうまく回り出すかも。
職場の人と挨拶や雑談をしてみる


今まで職場の人と積極的に話してこなかった人は、挨拶から始めてみましょう。
苦手意識のあった人でも挨拶しているうちに、だんだん打ち解けてくることもあります。
余裕があったら、雑談もしてみましょう。
職場での雑談は、職場のコミュニケーションを活性化させて、従業員の精神的安定につながるという研究結果もあります。



適度な雑談はプラスの影響がありますよ。
患者さんに積極的に話しかけてみる


患者さんとは、病気や薬の話だけで終わっていませんか?
患者さんと積極的に雑談するのもおすすめですよ。
患者さんの中には、高齢で話し相手を探している人もいます。
そういった方に寄り添った投薬をすることで、頼られる薬剤師になれます。



話すと残薬があった、一包化希望だったなど、新たな発見もあるかも。
転職をすると決めてやったこと【私の場合】
「薬剤師&薬局が嫌すぎる!」と感じてから、私がやったことを紹介します。
とりあえず、嫌だった職場を1ヶ月で辞めた


前述の薬局は、速攻で辞めました。
辞めると決意した理由は、次のとおり。
- 薬局での人間関係が悪くなりすぎてた
- 面接時に聞いていたものと勤務条件が違った
転職して1週間で管理薬剤師に嫌われたので、人間関係は元に戻せないと思い諦めました。
しかも、面接時に聞いていた条件と勤務時間も大幅に違ったことが原因で、転職2週間で辞意を伝えました。
薬剤師不足の薬局だったので、辞めることをすぐ受理してもらえませんでしたが・・・
「辞意を伝えてから1ヶ月経ってもやめれなかったら、ブチってしまえ。」の精神で押し通したら辞めれました。



正直、1ヶ月で辞めて1ミリも後悔していません。
自分にとって重要なことを確認した


前薬局での失敗をふり返って、仕事において重要なこと・重要でないことを再確認しました。
具体的には次のようなことです。
逆に、重要でないことは次のとおり。
とくに、絶対に譲れないことをしっかり確認。
重要なことの中でも順位をつけるようにしました。
複数の転職エージェントに条件を伝えた


薬剤師の求人情報は、転職エージェントに登録しないと見れないので、転職エージェントに登録しました。
エージェントに登録すると電話面談があるのですが、そこで前述の条件をしっかり伝えました。



事前に条件を整理していたので、漏れなく伝えられました。
あとは、転職エージェントから求人をもらうだけ


エージェントに条件を伝えたら、あとはエージェントが求人情報を勝手に送ってきてくれます。
基本、メールでのやり取りなので、送られてきたPDFで求人情報をみるだけ。
私の場合、
- 17時に帰りたい
- できれば正社員
と伝えていたのですが、17時で帰れる正社員なんて薬剤師求人であまりなく・・・
パートも視野に入れて、幅広く求人情報をもらいました。



それでも最終的に、希望通りの職場は見つかりました。
まとめ:自分の合った職場で頑張るのが一番


薬剤師が向いていないと思っても、別の職場ならうまく行くことも多々あります。
薬剤師が向いてないのではなく、「今の職場が向いていない」のです。
私も完全にこれでした。
もし、薬剤師向いていないのかな?と悩んでいるなら、実は職場が合っていないのかも。
自分の合った職場(ストレスの少ない職場)で、頑張るのが一番よいですよ。