
子育ても落ち着いたし、そろそろ仕事に復帰したいけど、働く自信ない。
と悩む薬剤師さんに、薬剤師復職のためにするべきことをまとめました。
復職のためにやるべきことは、大きく分けて3つ。
薬剤師の復職は、お金のためもありますが、自分のキャリア形成のために重要です。
とくに、女性は結婚や子育てでキャリアが途切れてしまうことが多いです。
少しずつでもキャリアを積めば、将来の自信につながるでしょう。



私は大学卒業から5年ぶりに薬剤師になりました。最初は辛かったですが、薬剤師のキャリアを積み始めてよかったです。
ブランクがあっても薬剤師に復職できる





今まで全然働いてなかったのに、そもそも雇ってくれるところってあるの?
という疑問があるかもしれませんが、結論からいうと「贅沢を言わなければ働けます」。
働いていない期間があったとしても、薬剤師不足は今も変わりません。
忙しい午前中の時間帯に来てくれる主婦薬剤師はありがたい存在です。
薬剤師は資格職なのでブランクは気にしないでOK
当たり前ですが、薬剤師の仕事は薬剤師にしかできません。
「資格さえ持っていれば、経験は入ってから積んだらいいよ」というスタンスの職場が多いです。
逆に、即戦力が欲しい!という職場は人手不足なことが多いです。
そんな職場は人がいないので、慢性的に忙しくなってるはず。
ブランクのある主婦薬剤師には向いていない職場です。
ブランクがあっても、成長するのを待つことのできる余裕ある職場を選べば大丈夫です。
復職はブランクより「就労条件」が重視される
薬局によって異なりますが、「週5で午前中来てほしい」とか「週3でいいから土曜日来てほしい」とか条件があります。
いくらキャリアがあっても、条件に合わなければ採用はしてくれません。
なので、もし採用が決まらない・・・ということがあったら、就労条件を見直してみて。



薬局側も、人が少ないときに働いてくれる人は欲しいはずです。
薬剤師不足だから就労先は見つかる【※地域差はある】
昔から薬剤師不足といわれていますが、今も薬剤師は足りていません。
高齢化社会となり、医療を必要としている人は増えているからです。
一方で、薬学部を卒業している人はいても、薬剤師として働いていなかったり、子育て中で仕事休んでる薬剤師も多いです。
だから、難しい希望を出さなければ、薬剤師として働くことは可能です。



地方は薬剤師不足です。薬剤師が足りている都心部は条件がよくないことがあります。
ブランクのある薬剤師が復職にむけて準備すること





復職する決意はできた!でも、何から始めればいいの?
と悩む薬剤師に、復職のためにするべきことを簡単に3つまとめました。
この3つさえ準備できれば、いつでも復職できます。
勉強会やeラーニングで勉強する
現役で働いている薬剤師ですら、新薬や最新の薬機法にはついていくのに必死です。
数年間ブランクがある薬剤師なら、なおさら薬の知識が古くなっているはず。
勉強会やeラーニングを利用して、スキマ時間で知識のアップデートをしましょう。
地域によっては、薬剤師復職支援プログラムをしているので、参加してみましょう。
もちろん復職してから、働きながら勉強をしても大丈夫です。
でも、今まで働いていなかった人が、働きながら勉強もするって相当大変なこと。
できれば、復職を決めた段階から、少しずつ勉強を始めるとよいでしょう。
家事や育児の分担について家族と話し合う
今まで専業主婦をしていた人が注意してほしいのが、家事・育児の分担について。
働き出すとほぼ100%、今まで通りの家事・育児ができなくなると心構えておきましょう。
そこで重要になってくるのが、夫の家事負担。
ゴミ出しやお風呂掃除など、簡単なところからお願いするようにしましょう。
理想は、復職前に家事の役割分担表をつくることです。
表をつくると、誰が何をしなければいけないのか、一目瞭然だからです。



収入格差はあっても、女性が100%家事負担はしんどくなります。夫婦で協力しましょう。
転職サイトに登録して求人情報を得る
復職をしようかな、と考え始めたら、転職サイトに登録しておきましょう。
よい求人はすぐに埋まる可能性があるので、早めに情報を得ていて損はないでしょう。
また、たくさん求人情報を比較することで、自分に合った職場が見つかりやすくなります。
多数の求人があるファルマスタッフに登録しておけば、求人を楽にチェックできます。
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ブランクがあっても採用されるためのコツ5つ


復職の準備をしたけど、ブランクがあって採用されるか不安な方に。
薬局に採用されるコツを紹介します。
「ブランク可」の求人に応募する
応募の段階で「ブランクOK」や「主婦歓迎」という案件に応募しましょう。
もしくは、転職エージェントにブランク期間をきちんと伝えておきましょう。
そうすると、ブランクがあってもOK!という職場を紹介してくれます。



ブランク可の求人に応募することで、採用率はグッと上がります!
小児科や精神科など、みんなが避けがちな科に応募もあり!
個人的な経験談ですが・・・
小児科や精神科などは面倒くさいイメージがあり、薬剤師の転職でも避けがちです。
慢性的に人手不足に陥ってる薬局もあります。
そういった薬局にあえて応募するのも採用されるには有効!



小児科や精神科のキャリアは強みにもなります。
長く働く気持ちがあることをアピールする
採用側の薬剤師が恐れているのは、「すぐに薬剤師に辞められること」。
そして、主婦やママ薬剤師は家庭の事情ですぐに辞めてしまうのではないか?と不安がられます。
きちんと長く働きたいという気持ちをアピールすることが有効です。



過去に一つの職場で長く働いた経験があるなら、そのこともアピールしましょう。
新薬など積極的に勉強することをアピールする
採用側の職員に薬剤師がいると、「ブランクがあって薬の知識は古くないのか?」と気になる人もいます。
すでに復職に向けて勉強を始めている人なら、そのことをきちんと伝えましょう。
薬剤師として働くことに前向き&勉強熱心だというイメージを持ってもらえるので、採用されやすくなるでしょう。
まだ、勉強をしてない人はこれから勉強する意志があることを伝えましょう。



面接時に「薬の勉強がしたいのですが、勉強できるツールはありますか?」と質問してもよいです。
【できれば】午後や土日に働けるならなおよし
子どもがいない or 子どもがすでに大きくて手がかからない場合は、午後や土日に働けることをアピールしてもよいです。
「普段は午前中希望ですが、人手が足りない日は午後や土日も出れます。」という伝え方でもOK。
土曜日や午後はみんな働きたがらないので、有り難がられます。
ただし、家庭を優先したい人は、無理に午後や土日に働く必要はありません。



あくまで可能ならばの話なので、無理な場合はきちんと断りましょう。
【子どもがいる場合】保育園や病気の対応について説明する
面接で表立ってはいわれませんが、採用側は子どもの預け先や病気の時の対応が気になります。
と言うのも、預け先がなく入社できなかった or 病気でしょっちゅう休まれると薬局側も困るからです。
- 保育園や幼稚園への入所が決まっているかどうか
- 送り迎えの時間は何時頃か
- 病気のときは夫や実家と分担できるのか
- 病児保育は利用できるのか
などを伝えておくとよいでしょう。
きちんと伝えることで、採用側もこちらも安心して働ける環境ができます。



不採用を恐れて、嘘をつくのはNG!お互い不幸になるので、やめましょう。
子育て中ママが無理なく復職するコツは?





家事と育児だけで精一杯なのに、仕事まで始めたら倒れないかな・・・?
と不安になることもあるはず。



私も働く前は不安でいっぱいでした。
ですが、案ずるより生むが易しで、意外と復職してしまえば体が慣れるものです。
無理なく復職する3つのポイントを紹介しますね。
パートやアルバイト求人で応募する
がっつり働きたいという人は、もちろん正社員で応募してOKです。
でも、復職に対して不安がある人は、パートやアルバイトから始めてみましょう。
薬剤師はどこも人員不足なので、キャリアさえあれば正社員になることは簡単です。
働くハードルは限りなく低くするのが、無理なく復職するコツです。
ママ薬剤師が働いている職場に応募する
薬局では、ママ薬剤師がいるところを選びましょう。
先輩のママ薬剤師から子育てと仕事の両立にアドバイスをもらえます。
また、周りの薬剤師もママ薬剤師の扱いに慣れているので、子どもが高熱が出たときも対応してもらいやすいです。
薬局は女性が多い職場なので、ママ薬剤師が活躍している職場は簡単に見つかりますよ。
家事や子育てに完璧を求めない
たとえ1日3時間勤務でも、今まで通りの家事や育児は難しくなります。
単純に時間がないですし、体も疲れて思うように動かなくなります。
そこで、今まで通り完璧に家事や育児をしようとすると、精神的負担になるでしょう。
時短家電を使えるところは使って、うまく手抜き家事をするようにしましょう。



我が家は乾燥機や食洗機をフル稼働しています。
ブランクがある薬剤師が復職に失敗しないために





復職失敗したらどうしよう・・・
と心配性な人は悩むかもしれません。
でも、大丈夫。
大抵の場合はなんとかなるからです。



私も1回目の復職に失敗して、1ヶ月で薬局を辞めてます。
でも、今どうにか薬剤師として働けています。
1度復職に失敗した経験から、復職を成功させるコツを紹介しますね。
働くことに対して家族の理解をえる
まず、ここが一番大事です。
とくに、家事や育児を妻がほとんどやっている場合、夫は妻の復職に反対する場合もあります。
(自分の家事や育児負担が増えるのが、嫌だから、という理由で。)
- 復職しようとしてること
- お金を稼いでどうしたいか(貯金を増やしたい・子どもの大学進学のためなど)
- 夫にも家事や育児を協力してほしいこと
- 今まで通りの家事はできないかもしれないこと
などを伝えておくとよいでしょう。
男性はあいまいな言い方だと伝わらないので、「働く理由は貯金を増やしたいから」「夫にもゴミ捨てと食器洗いを手伝ってほしい」とはっきりと伝えましょう。



家族の理解があると、働きやすさはぐんと上がります。
職場にも家族の状況を理解してもらう
同様に職場にも自分の状況を伝えておきましょう。
- 保育園の送り迎えの時間
- 病気になったとき、父親が迎えできるのか
- 実家は頼れるのか
など。
夫や実家に頼れない場合は、そのことを面接時にはっきり伝えておきましょう。
子どもが病気になったときに配慮してもらえます。



子どもが病気で休んでしまった時は、周りへのフォローを忘れずに!
面接で背伸びした答えを言わない
採用してもらいたいために「土日も働けます!」や「子どもが病気になっても預け先あります!」と無理した回答をするのはNG!
採用側は「土日も働けるんだ」と毎週土曜日のシフトを入れたり、病気になって休むときに「面接では大丈夫って言ったのになんで休むの?」と思われかねません。
実は私も失敗したことがあります。
面接で少しなら土曜日や夜も入れますと言ってしまいました。
すると、月3で土曜日シフト&平日はほぼ夜シフトされてしまいました。
(少しならと言ったのですが、採用側は抜けてしまっていたようです。)
入社後に無理だと気づき、結局1ヶ月で辞めることになりました。
入社にも体力を使いますが、辞めるのにはもっと体力も気力も必要です。



面接では、控えめな回答くらいでちょうどいいかもです。
ブランクがあっても、少しずつ薬剤師キャリアを積もう


ブランクのある主婦薬剤師が復職したいのって
- 家計の足しにしたい
- 自分の資格を活かしたい
- 時間が余ってきたので、有効活用したい
など、いろんな事情があると思います。
家事や子育てをしながら、短時間でも働くのはとっても素晴らしいことです。
働くことで生きがいができたり、お金が増えたり、人との交流ができたりといいこと尽くしです。
また、少しずつでも薬剤師としてキャリアを積めば、必ず将来役に立つはずです。



最初は辛く感じるかもしれませんが、頑張って薬剤師のキャリアを作って、自分らしい人生を歩みましょう。
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